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糸巻きテンション
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電動リールへの糸巻きは、実釣時のテンションを考慮し一定のテンションで巻かないと正しく入力することが出来ません。
以前はあるメーカーの糸巻き機を使っていたのですが、長距離を巻くとローラー部から高熱が発生してしまい新品PEラインに宜しくないことがありました。なんとか熱を下げようと急冷スプレーを使ったり、濡れ雑巾で冷やしたりしましたが、続けて数台巻くとお手上げ状態です。水につけて巻けば熱は加わらないとそのメーカーに言われても店内でそんなことは出来ません。
そこで当時巡回営業に来られたよつあみ製品総発売元の株式会社魚矢さんの営業さんに、新品のPEラインに熱を加えない糸巻き機を作って貰えないかとお願いしたところ、PEラインが直接ローラーに触れない分離型の糸巻き機を作ってくれました。糸巻き工場の誕生です。
これにより全長1800mの糸巻き数台を連続して巻いてもPEラインへのダメージは無くなり、糸巻き時間も大幅な短縮が出来るようになりました。テンションも自在に変更出来るため、機種ごとにこのリールはこのテンションで巻くと正確に巻けるというのが見えて来ました。糸巻き工場と計測用直流定電圧定電流電源を用い、電圧を一定にし電流値を読みながらテンションを掛けていくのが一番正確に糸巻学習が出来る方法です。
最近の電動リールは、小型化やロープロ化のために同じ番手でもスプールの大きさが小さくなっている機種もあります。また、基準になるPEラインも以前のモノとは違い、延伸処理の強いPEラインが基準になっているのではないかと想像出来ます。更にPEラインそのものの太さも明らかに引っ張りきれていないのか太いなと感じるラインもあります。
そのようなPEラインの電動リールへの糸巻きは、取扱説明書通りのテンション表示で巻いた場合、スプールに入りきれないだけでなく大型魚を掛けた時に、PEラインが食い込んでしまいラインブレイクすることがあります。特にクエや近年盛んになっているマグロの遊漁の場合、15号から30号までのPEラインを巻くことが多くなります。実釣時のテンションを考慮し、食い込まないように低速の高テンションでじっくり巻き込まなければなりません。とても雑巾やオモリを乗せただけの生半可な糸巻きでは、リールそのものが船上で使い物にならなくなります。ミヤマエ製コマンドリールスペシャルシリーズやシマノ製モンスタードライブリールは、それに耐えるモーターと電源基板を搭載しておりますので安心して高負荷を掛けられます。
最近はご自分で糸巻きをされる方が増えており、糸巻き工場の個人の方への販売が多くなっています。
ただ巻いてあれば良いというのではなく、最低でも糸巻き工場かテンションアジャスターを使い、PEラインにダメージを与えない、魚種に合わせた糸巻きが必要な時代になって来ていると思います。
 
 糸巻き工場Ver2
 
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