FFT      フジモリ・フィッシング・タックル


        

落下スピードが隣の人と比べて遅い 
 戻る
 

落下スピードが隣の人と比べて遅い、10mは差が出る。.

他の人と、ふたシャクリ違った。
同じ型のリールでも落下スーピードにバラツキがあるなど、
イカ釣りの方々は、自分のリールの落下スピードには敏感です。
確かに周りの人達の仕掛けがタナに着いているのに、まだ落下途中であれば、気になるのは当然ですし
多いに気にして欲しいです。
最初に申し上げておきますが、電動丸本体のバラツキなどは殆んどありません。
出荷時にせいぜいグリスの量が多めかなくらいで、これは使っているうちに影響はなくなります。
毎回電動丸の糸巻きをする際、巻く前にモーターを逆転させ回転を見ていますが、同型のリールの場合はどれもほぼ同じです。
ではどうして差が出るのでしょう。
相手が普通の状態で自分に遅い原因がある。
自分は普通で相手に速い原因がある。
以上二つの場合がありますのでそれぞれを考えてみましょう。


自分が遅い場合
の原因として次のことが考えられます。
@
メカニカルブレーキノブ(スプールドラグツマミ)の締め過ぎがあります。
バックラッシュを防止するためのブレーキですが、締め過ぎると遅くなりますのでバックラッシュしない程度のところで止めておいてください。
糸巻きや修理で持ち込まれるリールの3割位はノブがキツク締めてあります。

A
ウォームシャフト(クロスギヤ軸)へのグリスのつけ過ぎがあります。
純正スプレーグリス(SP-023A)ならシュッとひと噴きし、糸を出すなり巻き取るなりしグリスを伸ばしてもらえばOKです。
逆にグリスやオイルが全く付いておらず、回転不良や固着を起こしている場合もあります。

B
レベルワインドパイプの屋根側へのグリスのつけ過ぎがあります。
ここにグリスをたっぷり付けても何の意味もありません。
他の粘度の高いグリスを付けている方もいますが、どちらもレベルワインドの動きを悪くし落下を遅くするだけです。

C
PEラインの太さと毛羽立ちです。
関東のイカ釣りでは、近年の潮流の速さや水温上昇により、深い水深を探ることから4号が標準で、細い方は年間を通して3号の方も増えつつあります。
5号や6号を巻いている方は当然遅くなりますし、まして毛羽立ちが出ているPEラインではさらに遅くなります。
余談になりますが同じ号数のPEラインでも、メーカーや種類によって太さや滑らかさが全く違うのをご存知ですか?
お店に行ったら何でもいいやで巻くのではなく、ご自分の使い方を店員の方に言い、それぞれの差を理解した上で購入されると良いと思います。
釣りをする店員の方なら詳しく説明してくれると思います。
太さや滑らかさを比較した上で購入しましょう。

D
ベアリングの塩ガミや固着があります。
電動丸には回転性能を向上させるために多数のベアリングが入っています。
また、海水で使うので錆びにくいアンチラストベアリング(A-RB)を使用しています。
内部に海水が入り固まって塩の結晶となり、それがベアリングに入り塩を噛んだ状態いわゆる塩ガミ状態になり、ベアリングの回転を悪くすることがあります。
海水の入り込みは防げませんが、固まる前に洗い流すことは出来ます。
使用後はさっと真水をかけて終わりではなく、中に入った海水を洗い流すくらい真水で洗ってください。固着したベアリングは修理に出してください。

E
伝達ギア周辺の回転不良があります。
伝達ギアにはスプールの回転をウォームシャフトに伝えレベルワインドを左右に動かす役目があるわけですが、グリス切れやその他の原因により伝達ギアにブレーキがかかる場合があります。
この場合も修理に出してください。

F
ツノ数の付けすぎがあります。
通常はヤリイカで8本位、スルメの直結で13本位ですが、15本20本も付ければ抵抗が増えて当然遅くなります。

G
オモリの形状や重さによっても変わります。
同じ120号でも形状によりまっすぐ落下するものや、円を書くように落下するものもあります。
重さも120と書いてあるからすべて一緒と思われがちですが、一緒ではありません。
以上が主だった原因として考えられるので、当てはまる項目があるか確認してください。

相手が速い場合
の理由を考えてみましょう。

H落下性能の良いリールを使っている
もともと落下スピードを上げるように設計されたリールにはかないません。
2010年11月現在で落下の速いのは、電動丸3000完全フカセスペシャル、電動丸1000ヤリイカスペシャル、電動丸400Cです。

I
糸送り機能を使っている。
電動丸には二つの糸送りの方法があります。
一つは船べり停止位置から5〜6mで自動糸送りをする方法と自動糸送りを停止し強制的に糸送りをする方法があります。
どちらも糸送りをしていないリールよりは速く棚まで到着します。

J
細いPEラインを使っている。
先程も申し上げたとおり3号の方は増えています、2号の方もいます。
8本撚りが出てきて、より細く、より強くなったせいでしょう。
当然落下スピードには差が出てきます。

K
リチウムバッテリーを使っている。
電動リールですから直流電源が必要になります、船電源を使う方もいればマイバッテリーを使う方もいます。どちらも12V標準ですがシマノ電力丸リチウムバッテリーの場合は14.8Vになります。
この電力丸リチウムバッテリーを使い自動糸送り機能を停止し、船べり停止位置より5〜6mすぎたところでレバースイッチをMAX(HI)に倒して強制的に糸送りをした場合、早く落下させることができます。

L
短竿を使い抵抗を少なくしている。
竿が短くなれば当然ガイドの数も減り、ガイドに掛かる抵抗も少なくなります。

M
重い下オモリを使っている。
船長の指定号数より重たいのを使えば、速いのは当たり前です。

N
重い中オモリを使っている。
下オモリは同じ号数でも中オモリに40・60・80号を使っている。
本来中オモリは手釣り時代に道糸を真っ直ぐに立てるために使われたオモリですが、現在では直結仕掛けを踊らせるためや速く降ろすために使われています。
踊らせるためだけに限定しても40号迄で、60・80号はオマツリの原因になるだけです。

以上が相手が速く降りる理由だと思います。
MNは論外ですが、HからLまではご自分の考えに合うならば、参考にする価値はあると思います。

※日釣工の取り決めにより、各部品の名称が一部変更になっており、パーツリストと違う部品名になっています。
詳しくはお持ちのリールのパーツリストをご覧下さい。

    
 
▲ページ トップへ 
 

Copyright(C)2010 FUJIMORI・FISHING・TACKLE All Rights Reserved