電動丸3000完全フカセスペシャルは、日本海で行われている完全フカセ釣法用に作られた電動リールです。
アンカーを打った船より、仕掛を潮に乗せて流しマダイやヒラマサを食わせる独特な釣りです。
この釣りに求められるのは、糸をスムーズに出せる滑らかなスプール回転になります。
この電動丸3000完全フカセスペシャルは、S A-RBを多数搭載しわずか3gの低負荷でもスプールが回転するように作られています。
この回転性能をイカ釣り人として見逃すわけにはいきません。
フカセ釣法では、魚を掛けての回収とシカケだけの回収では負荷が大きく変わります。
電動リールの糸巻き学習は一定の負荷で回転数を記憶させているため、負荷の変動が大きいと誤差も大きくなり、回収時にロッド穂先破損を起こす場合もあります。
そこで穂先の巻き込みを防ぐための「穂先巻き込み防止プログラム」と「アタリ感知アラーム」からなる「フカセオリジナルプログラム」を搭載し、電源を入れるとフカセオリジナルプログラムがONになり、フカセモードが立ち上がるようになっています。
関東のイカ釣りでは常に6mで船べり停止するフカセモードのままですと、取り込みがやりにくいのとバラシの原因になるので、フカセモードをキャンセルし標準モードにする必要があります。
その方法について説明します。
電源をつないだあと、写真1のように画面右下にフカセが点灯しているのを確認してください。
次に左端のメニュー赤ボタンを3秒以上ピッピッと鳴るまで長押ししてください(写真2)。
そして同じ左端のメニュー赤ボタンを短く3回押してください。
フカセの文字が点滅したら、真ん中の黄色の決定ボタンを短く1回押してください(写真3)。
フカセの文字が消えたのを確認してください(写真4)。
以上でフカセモードはキャンセルできましたが、同時に自動糸送りをONにしておきましょう。
フカセモードキャンセルと同じように左端のメニュー赤ボタンを3秒以上ピッピッと鳴るまで長押ししてください(写真6)。
そして同じ左端のメニュー赤ボタンを短く1回押してください。
糸送の文字が点滅したら、真ん中の黄色の決定ボタンを短く1回押してください(写真7)。
これで船べり停止位置から5mすぎたところから糸送りが始まり、着低すると自動的にストップします。
以上で説明は終わりです。
慣れれば簡単に何も見ないで標準モードに変更できると思います。
もともとフカセ用に作られたリールですから仕方がないことですが、せめて一回設定したら、次回使用時まで設定をバックアップできると楽になります。
フカセモードキャンセルの方法
自動糸送りをONにする方法
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